革のお手入れ方法

革バッグを大切にお使いいただくための、革製品のお手入れ方法をご紹介致します。

基本的な革バッグのお手入れ方法

こまめに乾拭き、ブラッシングする
やわらかい布でこまめに乾拭きをして、汚れを取り除きます。
雨等で万が一濡れてしまっても、直火、アイロン、ドライヤーなど高温で乾燥させないようにしましょう。
革は水に弱い為、濡れてしまった際は乾拭きをし、乾燥は風通しの良いところで陰干しすることをオススメします。
月に1度はクリームで革の油分を補いましょう
革にはもともと動物の皮膚が持っていた油分が含まれており、普段使用することでその油分が少しずつ乾燥します。
ですので、定期的にクリームで油分を補うことで、長く良い状態を維持することができます。
※使用の際はあらかじめ目立たないところで色落ちやシミ・ムラができないか確認をしましょう。
週に1度は防水スプレーを
湿気はバッグの最大の大敵です。事前に防水加工を施し、カビの原因となる水分を取り除きましょう。
※使用の際はあらかじめ目立たないところで色落ちやシミ・ムラができないか確認をしましょう。

これらのお手入れをこまめに行うことで、大切なバッグを長く愛用することができます。

種類別革バッグのお手入れ方法

牛革表面:写真

牛革

使用後はブラシや柔らかい乾いた布でこまめに汚れを落とし、月に1回程度はクリームでまんべんなく磨きます。 日常使いするものは防水スプレーを使い、水分からバッグを守ります。

エナメル

エナメルは比較的他の革製品に比べた耐水性に優れています。汚れは乾いた布でふき取り、
一般的な汚れ落としクリーナーを使用します。その後、エナメル専用のクリームで光沢を保ちます。
※エナメル革の鞄のお手入れにはエナメル専用のクリーナーの使用をオススメします。
スウェード・ヌバック表面:写真

スウェード・ヌバック

仔牛や仔羊の革の裏面を起毛させたスウェード素材はほこりや湿気がたまりやすく、ブラッシングでの汚れ落としがポイントです。ナイロンや毛のブラシでブラッシングし、それでも汚れが落ちない場合は消しゴムで汚れを落としブラッシングで少しずつ整えます。クリーナーの使用はシミの原因となるので避けましょう。
白革表面:写真

白革

強い日差しによるで黄ばみが目立つ白革はこまめに専用クリームで汚れを落とし手入れをします。
保管の場合は風通しがよく、湿気の少ない暗い場所に保管しておくことをオススメします。
ガラス張革(爬虫類系)表面:写真

ガラス張革(爬虫類系)

爬虫類の革など表面にガラスコーティングを施している素材は、ぶつけたりこすると表面がはげたり傷ついたりする為、乾拭き・水拭きで汚れを落とします。クリーナーが使えないこともあるので材質をよく確認したうえで、ひどい汚れには中性洗剤を薄めたもので拭き、陰干しをします。
ヌメ革表面:写真

ヌメ革

シミができやすい革の為、皮革用防水スプレーを施し、ヌメ革専用のクリームを使用してください。日焼けにより、色を増していく性質があり、それを理解したうえで乾拭きやクリーム等を使い分け自分だけのヌメ革の風合いを楽しんでください。

こんなときどうする?

雨に濡れてしまった!
雨に濡れてしまったときはすぐに乾いたタオルや柔らかい布でたたくように水滴をふき取り、陰干しをします。
ドライヤーなどで無理に乾燥させると型崩れの原因となります。完全に乾くまで陰干しをし、型崩れ防止に新聞紙を詰めるとよいでしょう。
乾燥後、クリームを塗って丁寧にかたちを整えます。防水加工してあるバッグでも年月の経過により効果がうすれるので、防水スプレーで予防するとさらに効果的です。
カビが生えてしまった!
カビを発見したら、すぐに湿気を飛ばし、その後固く絞ったタオルで、カビの中心に向かってまわりからしっかり拭きましょう。
カバンの内側や隙間などもしっかりと拭くようにし、カビを広げないようにしましょう。
その後、風通しの良い日陰で、完全に乾くまで干します。
カビは放っておくと革の内部まで入り込み、変色や変形の原因にもなりますので、日頃からカビが生えないよう手入れをすることが大切です。
日焼けしてしまった!
カラークリームで補色します。柔らかい布にクリームを染み込ませ、バッグ全体に塗ります。
その後乾いた布で拭き取り、全体になじませます。補色クリームはあくまで緊急治療であり、元の状態にもどすわけではありません。
より完璧を目指す場合は専門の業者に依頼することをオススメします。

革バッグの保管方法

革のバッグは水・湿気・カビに大変弱いデリケートなものです。
直接日光は避け、風通しの良い場所で保管することが大事です。

バッグを長期間保存する場合は、ブラシや乾いた布でほこりや汚れをしっかりと落とし、革専用クリームを塗り手入れをし、
しっかりと乾かしてから保管しましょう。
忘れがちなのが内側の汚れ落とし。飴やガムなどの食べこぼしはカビの大好物です。内側もしっかりと綺麗にしましょう。

また、湿気防止の為にバッグにタオルや新聞紙を詰めることで、内側の水分を吸ってくれ同時に型崩れも防げます。
購入時に入っていた保存袋は通気性に優れている為、保管用に捨てずに取っておくとよいでしょう。

革のバッグは非常にデリケートなものだからこそ、素材に合わせた正しいお手入れ・保管方法が重要です。
お客様だけのお気に入りの革バッグを大切にお使いください。